タイ民族楽器ピンのチューニングについて
ピンのチューニング問題
youtube やタイで買ってきたCD、mp3でピンの演奏をコピーしようとするとうまくいかないことがあるかと思います。
だいたいその原因はチューニングが違うからです。
ピンを演奏する上で外せないチューニング問題今回はそのことについて書いていこうと思います。
ピンのチューニングの基本
ピンのチューニングは基本的に3弦4フレットと2弦開放、2弦5フレットと1弦開放が同じ音というバランスは変わりません。
またピンで使用されるスケールは基本的にマイナースケールで、2弦の開放弦の音の名前で決まります。
Cmスケールの場合は2弦開放をCに合わせます。そこから上下の弦の音合わせていくわけですね。
代表的なチューニング
Amチューニング(1弦E,2弦A,3弦E)
今一番ポピュラーなチューニングです。古典からラムシンカバーまで様々なジャンルで多用されています。教則もこれを基本として楽譜が書かれていたりします。また初心者向けピンに貼ってある音階名シールもこれ前提としたものがほとんどです。
注意する点は実際にはF#がなっているところも、Fと呼ばれることがほとんどです。
括弧で囲っているナチュラルのFは頻繁には登場しないので、F#がFと呼ばれるようです。
เสียงพิณ ฟังเพลินๆ ไพเราะม่วนๆ อ.ทองใส ทับถนน ศิลปินแห่งชาติ Isan performs
Cmチューニング(1弦G,2弦C,3弦G)
現代的なLampernスタイルの中で多く使われています。
Amをそのまま全弦1音半上げたものになります。演奏される音域はレギュラーチューニングのギターよりも高くなり、弦のテンションも高くキレのある響きが特徴です。
今回も注意が必要ですチューニングを変えても音の名前は変わりません。ですので実際にでる音が変わってもピン演奏者同士ではAmスケールの時と同じ名前で押さえるフレットを指示したりします。
เปิดข่องวงพิณห่าวบ่าวอีสาน【Esarn-Lampern】
チューニングのあれこれ
この二つのチューニングを基準と考えれば大半の曲は弾けるかと思います。
youtubeなんかを見て演奏を練習する場合は開放弦の音をさがしてチューニングを見極めるとやりやすいです。特にハイフレットで演奏になると必ず2弦開放が出てくるのでそこから音をとると簡単にできます。
今回紹介したものの他にもA♭m、Bm、Fmなんかもあります。ピンを練習する際はまずお手本のチューニングを知るということから始めましょう。