タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その8)
課題演奏アウトロ編
1:17〜1:40部分
今回はこの動画のアウトロ1:17〜1:40部分を取り上げたいと思います。
アウトロを弾く
今回も前回から続いて(O,P,Q,R,S,T,U)の6つに分けることができます。
小節をまたいでいるので少しわかりにくいですが、難易度はそれほど難しくはありません。T部分は16部で裏から始まりますが、このようなフレーズの挿入方法もピン音楽ではよく使われます。
次回は課題演奏総集編です。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その7)
続 々・課題演奏
1:05〜1:18部分
今回もこの動画の1:05〜1:18部分を取り上げたいと思います。
残りもあとすこしです。
フレーズを弾く
今回は前回から続いて(J,K,L,M,N)の5つに分けることができます。ちょうど1小節で別れるので区切りは分かりやすいです
N部分の16部音符がすこし難しいところになります。ゆっくりのスピードから初めて、徐々に慣らしていく感じで練習すると体に染み付いてくると思います。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その6)
続・課題演奏
0:26〜1:40部分
今回もこの動画の0:26〜1:40部分を課題演奏として解説していきたいと思います。
すこし長いですがこれを覚えてしまえば残りは半分程度です。がんばりましょう。
メインフレーズを弾く
今回の22秒の演奏は前回の部分を除くと(C,D,E,F,G,H,I)の7つの短いフレーズに分けることができます。
すこし細かい部分もありますが、音源を聴きながら演奏すると弾きやすいかと思います。今回はフレーズIでF#音が入っています。ピンで唯一の半音なので注意して弾きましょう。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その5)
課題演奏
0:26〜1:40部分
今回からこのブログで何度も取り上げているこの動画の0:26〜1:40部分を課題演奏として解説していきたいと思います。
この演奏はフレーズのパターンも少なくテンポもゆっくりなので練習はしやすいかと思います。
イントロフレーズを弾く
このイントロは2つのフレーズに分かれます。また、A,Bともにこの演奏で何度も登場します。
細かく採譜したら、Aパートの1音目にA音からC音ハンマリングで始まり、Bパートは1音目のA音にC音のハンマリング、プリングが入ります。
このような細かなニュアンスが演奏者の個性となります。
譜面では省きますが、動画をよく見ながら演奏者の個性を研究してみてください。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その4)
最強モーラムライブ!
モーラムユニットライブ行ってきました!
お客さんも大勢集まっていて、平日開催でしたが大盛況でした。
soi48の厳つい低音モーラムDjに始まり、井出健介と母船、attc vs Koharu、と徐々に会場は盛り上がってついに、モーラムユニットの登場で会場の盛り上がりは爆発
ポーさん、アンカナーンさん人間国宝ユニットのモーラムを日本で聴けるとは、まさに夢のようでした。というより、日本で生モーラムが聴けただけで夢のようでした。
やたらと低音の効いたカラオケがイサーンでした笑。入念なサウンドチェックがされている気がします。
ウパニくんはケーンだけでなくピンも演奏してくれたのが個人的に良かったですね。
ウパニくんのピン演奏は古典的なフレーズを丁寧に弾いている印象でした。(ケーン奏者なのでピンでは変わったことはあまりしないのかもしれません。)ライブの後楽屋にお邪魔させていただいて、ウパニくんのピンを見せてもらいました。
ピンの定番のヘッドの龍がはじめから付いていないデザインでした。
ボディとネックもセパレートでエレキギターのようにボルトオンネックで、
かなり現代的なピンと言えるでしょう。
綺麗な抜けのいい音だなと思っていたら、ピックアップはセイモアダンカンでした。
タイに行きたくなる最高のイベント!痺れました。
今回はウパニくんも演奏していた古典的なフレーズからです。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(ハイフレット編)
今回はピンの高音域(ハイフレット)を使ったものを紹介します。
たった10秒ですがこの部分を分解、再構成することで終わることなく、連続で演奏を続けることができます。分解する切れ目はこの場合、譜面上に記されているA,B,C,D の4つの部分に分かれます。
ポイントとは2弦開放のA音を挟むところです。ピンは高音域になると開放2弦がよく使われ、リズムに特徴を出します。
演奏例
2:02〜
最後に
モーラムの音源を流しながら
今回のフレーズを繰り返し演奏してみてください。
いかにもなイサーン音楽が弾けます。笑
それではモーラムライブの思い出に浸りましょう。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その3)
これぞタイ・イサーン的フレーズ
今回はピン音楽で演奏時間の大半のつなぎフレーズの解説です。
一回の演奏で何回も登場するものなので、
今回のフレーズが弾けるだけで、急にタイっぽさ、イサーンぽさが激増する超定番フレーズです。
ピン以外の楽器でも演奏されることが多いのでイサーン音楽的汎用性も高いです。それでは例によって譜面を見ていきましょう。
今回のタイ民族楽器ピン定番フレーズ
参考動画は今回もトンサイさんからです。
0:52部分
0:38部分
とても短いですが、今回はシンプルな形の2つを紹介します。
Eの1弦開放を挟む音の並びで、16分音符のリズムに注意して弾くことがコツです。
とにかくピン、イサーン音楽頻出なのでどの楽器でもいいので連続して弾いてみてください。
バリエーションもとても多いです、他の演奏も見ていきましょう。
実際の演奏を聴く
วงแห่ คนภูธร ลำเพลิน 3ช่า ลำซิ่ง
16:06,16:16部分他多数
เปิดข่องวงพิณห่าวบ่าวอีสาน【Esarn-Lampern】
0:26部分他多数
少しアレンジがかかっていますが、同じようなフレーズが使われていることがわかるかと思います。
他の楽器の場合
1:52部分他多数
最後に
つなぎフレーズは非常にアレンジも多く、バリエーションも豊かです。
しかし、基本を体得してしまえば自分のアレンジを加えることができ、演奏家としての個性、深みが増します。
コツコツ習得していきましょう。
タイ民族楽器ピン定番フレーズ(その2)
いつものように定番フレーズ
今回も例によって定番フレーズです。
ピン音楽は弾けるフレーズの数がどれだけあるかということがとても大切です。
要所要所に定番フレーズを挟んでいって、聴衆の心をつかみ、盛り上げることが大切です。しかしこれが外国人からすると、定番と言っても予備知識がないので、何が定番か判断できないため中々難しいです。
今日も、ひとつずつ習得していきましょう。
頻出曲フレーズ
いつものおさらい
チューニング(3弦E、2弦A、1弦E)
このフレーズの特徴は6小節目から和音が入ってきているところですね。和音と言っても上下の弦を同じフレットで同時に押さえているので単純です。
アレンジを聴く
今回はピン音楽で最も古典的と言われるトンサイさんの演奏から聴いていきましょう。
1:43〜1:57部分
5:13〜5:26部分
最後に
経験者の方は特に、タイ音楽を五線譜で表すことに抵抗がある人がいるかもしれません。しかし、タイ譜面だとどうしても把握しきれない部分があるので、あえてこのブログでは自分の忘備録も兼ねて引き続き五線譜で行こうと思います。
大まかなリズム、音価を五線譜で把握してから、崩していくのがいいんじゃないかなあと自分は思います。
とにかく定番フレーズを知っていると楽器が弾けなくても、タイに行った時にイサーンのおばちゃんたちと盛り上がれるので知っておいて損はなし!