Thai変なブログ

魅惑の国タイ。まだまだそこには知られざる魅力が…

インドからの影響を受けたとされるピンの曲 その2

続 ピンの歴史

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今回のピンの写真タイの女子中学生が使っていたピン。ピックアップ ( ディマジオ )から意識の高さが伝わる。

今回も短くピンの歴史を一つ。内容は私のピンの師匠の話であくまで一つの説ととらえてください。

前回では、中国から東南アジアを縦断してたいまでやってきたピンの歴史をざっくり説明しました。

現在タイでポピュラーな民族楽器のひとつであるピンですが、1970年代まではバンコクなどイサーンを除く地域では全くといっていいほど無名な楽器でした。

しかし、ある一つのバンドによって大きく知名度を上げることとなりました。

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ペッピントン氏率いるバンドとそのバンドのピン奏者トンサイ氏の登場です。

イサーンから発信されるペッピントン氏のバンドはタイで瞬く間に話題となりました。

同時期にタイではテレビが一般家庭に普及するようになり。タイのイサーンのごく一部でしか演奏されていなかったピンという楽器がお茶の間に放送され知名度を一気に上げることとなりました。

トンサイ氏はこのブログでも何回かとりあげているのですが、彼の演奏は当時非常に特徴的で、伝統的な楽曲を彼の手によって電気化されたピンにより大音量で激しく弾くというスタイルで多くの人に衝撃を与えました。

www.youtube.com

続インドな曲?

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18:30〜

次回もこの曲の続きになります。。

 最後に

 TRIP TO ISAN : 旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド』4/8発売決定!

私も大変お世話になっている、イサーン音楽を日本で爆音体感するならこの方々soi48さん!の本が発売になります。私も少し制作に協力させていただきました。どのくらい使われているかわかりませんが、とにかくマニアックな情報を提供させていただきました笑。

soi48.blogspot.jp

なぞ多きイサーン音楽のディスクガイド、是非お求めください!

発売日が待ち遠しいですね。

インドからの影響を受けたとされるピンの曲 その1

久々のタイ

この前短い間ですがまたまたタイに行ってきました。

師匠にも久しぶりにお会いして、ピンの曲、歴史について教わってきましたので忘れないように超ざっくりですが書こうと思います。

ピンの歴史

今回の内容は私のピンの師匠の話であくまで一つの説ととらえてください。

ピンという楽器は今でこそタイでは先人たちの努力によりそこそこメジャーな楽器となりますが、日本の雅楽のように書物に詳細が記されていないのではっきりとしたことはわからない以外と謎の多い楽器です。

見ての通り三弦の日本の三味線の遠い親戚ということがわかります。

 

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ピンの原型はその昔中国で生まれた弦楽器だそうです。なという楽器かは不明でした。

それがベトナムラオスをこえてイサーンにつたわったと言われています。

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その過程でアジアの音楽の要素をたくさん吸収してきました。

今回からはそのアジアの音楽特にインドの影響を受けた曲とされている曲を演奏します。

インドな曲?

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www.youtube.com

10:25〜

特にテクニック的なコメントはないですが、この曲のどのあたりがインド的、インド由来なのでしょうか不思議ですね。正直我々日本人には由来の違いはあまり感じられませんが、、、

なにかわかったら続報記します。

次回もこの曲の続きになります。。

 

 

 

 

チョイ長めの曲フレーズを弾く、Apple musicでピンを聞く

少しだけ長い曲は覚えにくい

ピンを演奏する際に、弾きながら曲(小曲)を演奏するのですが、、

曲を覚えていけばいくほど類似曲のレパートリーが増えていくわけで、弾きながら演奏すると記憶がごちゃごちゃになって、、

脳はパニックになって演奏ごちゃごちゃになっちゃいます。

普通に聞き流してる分にはわからないですが笑

長い曲は演奏していると多くの邪念(類似曲)が邪魔をしてくるわけで、結構難儀です。

 

今回の曲#1

 

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繰り返しがなくてちょい覚えにくいですね。

 

最後に

今回はApple music で聞くことができるピン音楽を紹介。

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Pin Lum Sing (RCA Remix)

Pin Lum Sing (RCA Remix)

  • Siam Millennium
  • ダン
  • ¥1350

 Apple musicに入っていればストリーミングで聞けます。

内容はゲットーハウス風?のトラックにピンの演奏を合わせたものなんですがこれが意外といける。

特にピンの演奏の内容が古典風なフレーズで、フレーズ集としての価値ありですね。

ピンのリーダーアルバム?は結構出てますが意外と良いのがないんですよね、その中でも割と良い作品です。

ピンはシンプルな楽器なので、良い録音環境であるほど薄い感じのサウンドになるのですが、それがヘッポコなハウスと相まって良い味出してるって感じです。

ピンではないですがこれが↓

www.youtube.com

こうなるんですね。

www.youtube.com

 

 

สวัสดีปีใหม่ ครับ あけましておめでとうございます。

สวัสดีปีใหม่ ครับ 明けましておめでとうございます

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新年最初の動画

年末にバンドで3年ぶりの録音、初のビデオ撮影をしてきました!

ピンを演奏し始めて初録音だったので今回のはかなり現場(タイのストリート)で演奏されているものをそのままに近い形で演奏しました。

それに少しタイで演奏されないようなアレンジ小曲を加えて演奏しています。

まだまだピンも習得してきたばかりなので、本場の演奏に大きくアレンジを加えないで演奏していきたいと思います。


Monaural mini-Plug - Official Video #1

フレーズ紹介

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今回のフレーズは主にオープニングで演奏されます。

今回の録音でも演奏序盤に弾いていることがわかると思います。

A,A'と2つにわかれていますが後半A'はこのまま自由につづけることができます。

 最後に

ピンでよく演奏されているルークトゥンをひとつ紹介


ไทยดำรำพัน2 ก วิเสส

原曲からギター結構とばしてますね。

ピンで演奏するとこうなります。

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この曲が演奏されているのは開始から45秒です。

この他にもトンサイ氏にも演奏されおりかなり昔から演奏さられています。

 

 

 

ピン (พิณ)定番フレーズ(その18)

発展系の多い小曲フレーズ

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ピンの短い曲は本当に沢山あります。

今回はそれを紹介。

弾いてみよう

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聞いてみよう


วงแห่คนภูธร ลำเพลิน ลำซิ่ง วัดหนามแดง

2:14〜

アレンジがかかっていますが演奏されていますね。

この演奏はCmスケールで(1st G,2nd C,3rd G)の演奏です。

最後に

今回はここでよくピンでカヴァーされているルークトゥン定番ナンバーを紹介します。


สาวอีสานรอรัก (อรอุมา สิงห์ศิริ)

これが原曲です。多くのカヴァーを生み出したもはやスタンダードナンバーの一つです。原曲の情報は他のサイトでも紹介されていると思うので割愛。

この落ち着いた曲が時間経て現代のピンで演奏されるとこうなります。


วงแห่ตนภูธร บรรเลง3ช่าลูกทุ่ง

3:07〜

おばあちゃんも踊りまくるアップテンポな曲になりましたね。

曲の調もスピードも変わってますが、なんとなくわかる。みんなを盛り上げる名アレンジですね。

 

 

 

ピン (พิณ)定番フレーズ(その17)

まだまだ曲フレーズ

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まだまだつづく曲フレーズ。

限りないですね。

今回の曲

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チューニング(1st E, 2nd A, 3rd E)

繰り返しもなく早弾きもなく簡単な曲ですね。

他の曲フレーズの直後にそのまま連結させて演奏されるこの多いフレーズです。

ポイントは音を伸ばすところをトレモロピッキングで弾くことですかね。

演奏例


วงแห่ น้องจูน มิวสิก3

1:42〜

最後に

タイ音楽、ピン音楽をyoutubeで探すのに便利なリンクがあったので、貼っておきます。

2年前にイギリスのWireで取り上げられていたみたいですね。

一通り網羅されているので結構便利です。

www.thewire.co.uk

 

 

 

 

 

 

 

ピン (พิณ)定番フレーズ(その16)

引き続き曲フレーズを弾く

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前回に続き今回も曲フレーズです。

前回と少し似た感じなので演奏しやすいかもしれません。

似たようなフレーズを練習してると演奏中に思い出しにくいのがピン、イサーン音楽なんですけどね。

今回の曲フレーズ

シンプルな曲ですが頻出でアレンジも簡単なので便利なフレーズです。

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チューニングは(1st E, 2nd A, 3rd E)です。 

アレンジのポイントはA,A',B,B'の部分です。16分で刻むもよし、のびのびとスラーさせたり簡単アレンジができます。

演奏を聴く


ขวัญใจก้างปลา 1 จ. ร้อยเอ็ด

1:35〜

実はこの演奏ギターです,,,


แต๊ก ลำเพลิน บรรเลงพิณ งานผ้าป่ามือพิณ อ.ลืออำนาจ จ.อำนาจเจริญ

3:22〜(うまく貼り付けできてないですが再生できます。)

終わりに

曲フレーズをたくさん習得して、アレンジで個性を出していきたいですね。

いきなり即興で曲フレーズを使うのは難しいかもしれませんが、体に染み込ませていきましょう。